教育虐待で考えた。

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最近、教育虐待について、ちらほら、
心理学の専門書でも、それっぽいことが、
書かれているのを見かけるので、
少し考えてみる。


まず、教育虐待の定義として、
子どもの受験、特に中学受験に向けて、
親が子どもの許容力を超えた勉強をさせること。
その結果として、子どもの心理的状態に問題が発生する。


ちなみに、心療内科などにお世話になることもあるらしい。

 

 


子どもの感情コントロールと心理臨床

だと、親が子どもの状態について「チックが出て一人前」と、

言っているケースが出てくる。

 

チック障害(こころの病気のはなし/専門編)


 

で、こういう場合、悪循環になっているところが必ずあるので、
私が考えるとこうなる。


1、そもそも勉強の仕方が間違っている。
 ・効率の良い(点数が取れる)勉強方法でない。
 ・その子どもに合った勉強でない。
  ・その子どものレベルに合っていない。
  ・勉強の面白さでなく、ひたすら暗記とか無茶な勉強
  ・復習を重視せず、知識が定着しない。
  ・などなど…
2、(勉強方法が間違っているから)成績が上がらない。
3、もっと勉強しろと子どもに言い、勉強させる。
 ・勉強方法を変えるではなく、長時間勉強させる方向に行く。
4、長時間勉強しても、勉強方法が間違っているので、やった割には成績が上がらない。
以後、3→4→3→4→…
この悪循環の繰り返し。
勉強時間もどんどん増えて、深夜までいくことになる。


いろいろ心理の専門書とか、見てみると問題の中核はこの辺かもしれない。
ちなみにこの悪循環は家族心理学などでダブルバインドという。


ここで、子どもの心理状態を考えてみる。
・たくさん努力したのに成績が上がらず、親から怒られる。
 →努力しても結果は残せない→努力は無意味と思う。
・自信が付かない。
・親の顔色を常に気にするようになる→長期間続くと他人の顔色を常に窺う性格に(般化)
・悪循環の繰り返しなので、悪い状態がいつまでも続いていくように感じる。
・などなど

 

 


この心理状態を小学校低学年くらいから持つようになる可能性があると思います。

小学生はまだ論理的な思考ができないです。

ゆえに、親がやっていることが間違っているとは考えられません。

また、大人になった後も、影響する可能性もあるかと。