農耕的思想から狩猟的思想へ

最近よく思うことがある。旧来の日本の作業や仕事を進めるにあたって、
その考え方と指導力が変化していることについてだ。


平成20年の6月に、精神分析振興財団のシンポジウムがあって、
その時のパワーポイントのスライドの一つに
「職場における要求内容の変化」があった。
そのスライドについての解説はほとんど無かったが、
なんか最近、ものすごく重要なものではないかと思っている。
それを表にすると以下になる。



農耕的 狩猟的

・出来ることをキチンとやる。

・みんなでやる。

年功序列

・知識型(経験や積み重ね)

 

・目標を決める

・資源を分配する

・役割を分担する

・考える力

・交渉力

・達成したものが勝ち



上記の変化から、これからは農耕的思想から狩猟的思想へ変化、
つまり目標設定能力、目標までの課題を特定する能力、
ロードマップを描ける能力などが必要だとあった。


今は、両方の思想が混在していて、その為に混乱もしていると思う。
例えば、(農耕的)上司が(狩猟的)部下に「こういうふうにやれ」と言って、
部下は仕事・課題の全体像(ロードマップ)見えず、
なにをすればいいのかが分からないので、「よくわからない」と言っても
上司は「文句をいわずにとにかくやれ」と言う。
というような例は結構あるんじゃないだろうか。


とにかく重要なのは、こういう変化があると理解して、
自分が持っている常識とは違うことを他人がしても、
すぐに間違っているとは考えないことではないだろうか…。